Magic Moments
いつまでも”コレ”というアイデアが浮かばず、なんだか手がつけられずにいたカレンダーづくりの仕事。
ある時から考えるのをやめていたら、突如として動きが出て、あっという間に出来上がりました。(とはいえ数日はかかってますが)
しかもとても良い気分で、つくることができました。
使う写真は全て私が撮ったものなのですが、その写真たちを眺めながら、まるでその風景を本当に見ているような気分になり、ゆったりとしました。
これを手にしてくださった方々も、やはり、その風景の中に溶け込むかのように、
ゆったりとしてもらえたらいいなあ、と思っています。
私は浅見帆帆子さんの本やYouTubeを見ているのですが、まさにその中で言われている通りのことを今回のカレンダーづくりを通して経験しました。
それは「いったんそのことを手放す(考えるのをやめる)こと」ということ。
ただ単にやめるのではなく、最善のタイミングで最善のアイデア(情報とか)が来る、と信じて自分の頭の中でアレコレ考えるのをやめる、ということです。
今回の私の場合で言うと、9月に入ったころから「もう来年のカレンダーを発売し始めている人がいる!」と目にするようになり、まだ何も考えていなかった私はヤバイカモ、と思い始めていました。
そして毎年親族から言われていた「10月末頃にはモノとしてあるといいんだけど、日本はその頃には店頭にカレンダーが並んでいるし」という意見を思い出しました。
撮った写真は大量にあって、様々なテーマにも対応できる分だけあるのに、肝心のテーマがいまいち定まらない。急がなくちゃ、という気持ちだけが心の中で渦を巻いている。
この状態とこの気分で作っても、絶対良いものにはならない、ただの綺麗な写真のカレンダーとなるだけだ、と分かっている。でもどうしよう。
そんな状態がしばらく続き、途中から「もう1月はじまりはやめて、4月はじまりのカレンダーにしちゃおうかな」と思い始め
「もう気分が乗るまでほおっておこう」と決めました。
そうしたらある時から、全体の雰囲気が頭に浮かび始め、それに沿って大量の写真からピックアップを始め、サクサクと出来上がりまで至ったわけです。
結果的に、1月が始まる前には全然間に合っているし、自分の気分がとても良い状態で作業することができたので、そのエネルギーもカレンダーに乗って、良いものができたのではないかな、と思っています。
私は、なんでもモノというのは、それを作った人のエネルギーが乗っていると思っています。なので、自分の商品をつくるときの自分の状態はすごく大切にしています。
それはそのまま、その商品を買ってくださった相手に伝わったり、その商品自体のパフォーマンスが変わる。
2022年の卓上カレンダー ” Magic Moments ”
見ると元気になる、というよりは、
静けさや平安、淡い光、一瞬一瞬の時の流れ、手や足をふと止めて見る風景、
そしてそのまま温かいコーヒーを飲む、
そんな時間の雰囲気を感じるものになりました。
卓上カレンダー詳細はBase Shopよりご覧くださいませ。