土と生きる
私の住む浜松市という場所は、風がとても強く吹く場所。
強風、というより、暴風、といった方がしっくりくる程です。
暴風は、毎日、一日中、吹き荒れている。
特に冬がひどい、はずなのですが、
5年ぶりにこの街に戻ってきて冬~春と過ごしていると、
もう春なのに、つ よ い 。。。。
私の記憶違いなのか、しばらく風のない街に住んでいたせいで強く感じるのか、
はたまた気候が変わったのか。
この街から東へ30kmほど離れた掛川市という場所へ行くと
穏やかさを感じるようになります。
浜松市よりも風が弱い気がするし、山(小高い丘のような山)が近くに感じられて
土や木々の気配がより存在する。
心なしか太陽の光も、ポカポカと暖かく感じます。
完全気のせい、な部分もあるかもしれないが、気候の違いは確かにあります。
先日この掛川市にあるパン屋さん(とっても好きでした)へ寄った帰り道、
大通りから一本入った道のところに「里山だなー」と感じる風景があり
車を停めて外へ出て、しばらくぼんやり佇みました。
緑の葉をたくさんつけた桜の木が数本あり、
風で揺れる葉っぱの音が、サワサワ―と心地よく聞こえていました。
「あれ?風がけっこうあるなあ」
そう、風はまあまあ吹いていました。浜松市のように、常に。
しかし感じ方が全然違う。
山と土が風を吸収してくれている
そう感じました。
私は浜松市のまあまあ中心地のあたりに住んでいて、
地面のほとんどはアスファルトで固められ、空き地はなく、木ではない建物が立ち並び
一軒家の敷地にもあまり土はない、
そんな場所に住んでいます。
土のない場所で吹く風は、どこかにぶつかり跳ね返り攻撃的な風となる。
山と土がある場所は、この攻撃的な感じがまったくない。
実際はどうなのかは分からないけれど、
ぼんやり里山に佇んでみた時間に思ったことでした。
山の役割とは、的な話をなにかで読んだことがありました。
そこに風のことが書かれていたか記憶が怪しいですが、
全ては繋がっていそうなので、風と山・土、の関係性もありそうだなー
パン屋さん、おすすめです。