杜人、大地の再生
ドキュメンタリー『杜人』を観てきました。環境再生医と呼ばれる造園技師、矢野智徳さんの大地の再生の話。
私は土壌や植物や構造物などの専門知識は無いけれど、その深いところで、矢野さんやその周りに集まる人々と同じような世界を私も見ている(大切に感じている)と思った。
上映が始まって3分で鳥肌がたち、それは何度もあり、何度も感動を感じた。私の身体にいる微生物達がワ〜っと騒いでいた。
滞らせない、流れをつくる、ガチガチにコンクリートで固めてしまったところは穴を開けてあげれば良い。
この地球も、地元の山も、山から海へと繋がる地域も、目の前の鉢植えも、全部同じ。人の身体も、植物の身体も、大地も同じ。
規模の大きなことも、小さなことも、ぜーーーんぶ同じ。そして繋がっている。
「地域を地域らしく」という言葉も心に残っている。
上映中、思い出した光景や人や出来事もあった。
私が日本にいない間にできていた、地元の海と陸を隔てる巨大なコンクリートの壁のこと。
屋久島でSUMU YAKUSHIMA というプロジェクトを通じて環境と共生する家をつくる菌築家の小野司さんのこと(@tkka_n @sumu_yakushima )
※私がもし家を建てることがあったらこんな思想の元に建てたいと思っている
など。
ドキュメンタリーの中では、見たことのある顔が何人か出てきたし、聞いたことのある団体やお店の名前も出てきた。私が興味を持ってネット上でフォローしている方々だと思う。現実世界の古い知人たちも登場して、その時は思わず名前を呟いて笑顔になった。
私が普段言葉にならないような感じで大切に感じていることを、他人の姿と言動を持って、明確に見せてもらえた気がします。
帰り道これにまつわるいろんなことを考えながら歩いていたとき、口笛を吹きながら陽気な雰囲気でキックボードで横を通り過ぎた人がいて、その自分の世界に入ったノホホンな感じにつられて、私は思わず笑顔になった。
笑顔になったことで、私が多分しかめっ面で考え事をしていたことに気づいた。
ここでもまた、自分のしたい事や在りたい生き方を再確認させてもらいました。
因みに、このドキュメンタリーを観ることになった経緯はこう。
数日前にチラッと目に留まったフライヤーが、このドキュメンタリーのもので、見た瞬間なんとなく気になり持ち帰った。自宅でこの話をしていた直後に開いたインスタで、友人が観た感想を載せていた。そして私の都合と合わないかと思っていた上映時間が、たまたまバチッと合い、今日観ることができました。
『杜人』〜環境再生医 矢野智徳の挑戦〜