インドネシアに行くとワニに食べられる

「インドネシアなんか行くじゃない。ワニに食べられるよ!」


これは私が祖母から言われた言葉。15年以上前のこと。

その時、私はアジア一帯を旅する計画をたてていて、インドネシアも訪れようとしていた国のひとつだった。

うろ覚えだけれど、多分祖母と会ったときに旅に出る話をして、その中でインドネシアという名前が出た途端に、上の言葉を言われた。

とにかくものすごい剣幕で、真剣に、言われたことは覚えています。

その国だけには絶対行くな、という雰囲気。絶対危険、という雰囲気。


あの時、確か私は笑いとばしたように記憶している。

『ワニがいるのかもしれないけど、大げさだなあ。私は食べられない。』みたいな感じで。

(ちなみに結局この旅ではインドネシアには行かなかった)


なんでこの話を書いたかと言うと、お風呂の中で突然思い出したから。

それは以下のようなことを考えていたとき、突然思い出しました。


私の近しい人があることを選択しようとしていることを知った。

そのことは、私個人的には「危険が伴う」と理解していることで、その近しい人には

それをしてほしくない、と思っていた。

私は「それは危険」だと信じている、相手は「危険はない」と信じている。

選ぶのは本人の自由であるので、私が口出ししてワーワー言うことではないし、

そのことについては、これまで何度か私の信じている情報を伝えたことがある。

そのうえで、相手は私とは違うことを信じて、自分でそれを選んだ。


『どうしよう、またもう一度話をしてみようか、するならどのように言うのがベストか』『本人が良いと信じて決めたことなのに、また危険話をしても不安をあおって余計によくないかな』『もう情報提供する段階は過ぎたのかも』『どうするのがベストか』


半日くらいグルグルと考えていました。そしてその夜お風呂に浸かってボーっとしていました。そしたら突然、頭のなかに祖母が登場して、冒頭のワニの台詞と笑い飛ばした私、の光景が出てきた。


最初は『え?なに?ばあば、なんで出てきた??』とキョトンとしたのだけれど、ハッと気づきました。


答えが来た!


そう、これは私がぐるぐる考えていたことに対する答えだと感じました。この会話のパターン、それぞれの人の立場、まったく同じ。それを祖母が教えてくれた。

(ばあば、ありがと!)


ある物事について、危険/危険じゃない という正反対の意見がある。

一方の人は、もう一方の人の信じていることが「え!?なんでそんな風に思ってるんだろう?!」と驚くくらいに、お互い信じていることが違う。

そう、笑い飛ばすくらいに。ちょっとバカにしちゃうくらいに。


夜中まで考えていたことであったけれど、結局は、私はその近しい人になにも意見は言いませんでした。(意見を求められてもいなかったしね)


ちなみに、祖母は第二次世界大戦中は夫婦で満州にいた。

今になってこのワニの話について考えたのだけれど、インドネシアにも日本軍が行っていたそうなので、もしかしたら、祖母の直接の知り合いなどで、インドネシアに行っていた人がいて、本当にワニに食べられてしまった話をとてもリアルに聞いたことがあったのかもしれない。

身近な話としてあったので、あんなに真剣に深刻に、私に危険を伝えたのかもしれない。


あの時なんで私は、ただ笑いとばすだけで「なんでそう思ったの?」と祖母に質問できなかったのかなー。


この構図は、まったくもって、『あーなんでみんな〇〇のことを疑問持たないのかなあ?』

と時折ふと思う私の姿と同じですね。


日本軍政下のインドネシア (第二次世界大戦中1942年3月-1945年9月)Wikipediaより

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