今日未明、騎士団長が殺害されました。
「騎士団長殺し」村上春樹 新潮社
を読み終えました。
読み始めたら止まらなくなる予感があったので、
仕事や勉強を休むと決めている日に、まとめて読みました。
彼の書く物語が好きで、だいたいの本は読んで手元に置いています。
それを知っている友人が
「日本では 騎士団長殺し っていう本が出たんだよ」
と教えてくれたことがありました。
しかしそれを聞いただけでは「読みたい!」という強い衝動が出てこなかったのです。
自分なりに何故なのかなと考えてみて、思い当たるふしは、
題名が直接的すぎる
かな、と。
「今日未明、騎士団長が殺害されました。」
みたいな題名だな、と。
そう考えると、今までの彼の物語の題名は謎めいているものが多い。
1Q84、ねじまき鳥クロニクル、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、
のように。
それだけ目にしても、一体中にはどんな物語が詰まっているのか
うまく想像できないような題名。
しかし今回の題名は、何度も言うけれども
「騎士団長が殺されてしまったんだな」
という題名。
誰が何をした(された)、がはっきりしている。
でも何故か、読み始めたら絶対やめられなくなる、という予感はあったし、
ただ単に「騎士団長が殺された」(殺されたのを ”単に” などとは言えないけれど)
という話ではないはず、ということは分かっていたのです。
2部に分かれた分厚い殺人事件。
今回もやはり曲がりくねった物語でした。
今回の一時帰国で、本を貸してくれた友人に感謝です。
ありがとう。